りくさんへ
息子さんのチャートから見える、性質的な側面と、発話に関する視点などについて、幾らかインド占星術をベースに見せていただきました。
以下、ポイントを列挙いたします。
・息子さんのチャートを拝見すると、とてもパワフルなところのあるお子さんであるように伺えます。基本的な線ではあまり心配が要らないのではないでしょうか。
・発話に関しては、一般的発達の指標はあくまで目安であり、ある時から堰を切ったように話し始めるケースのお子さんもしばしばいらっしゃいます。息子さんに関しては、ゆっくり長い目で見守ってあげて良いような気がいたします。
・物事を楽しみながら学習していくタイプのお子さんに見えますので、遊びながら自然と言葉を覚えていくような働きかけは有用かもしれません。例えば、繰り返しの楽しいフレーズのあるような絵本で、何度も何度も一緒に声に出すなどしていくと、自然な発話につながるのではないでしょうか。美的感覚や楽しさなどは一つの鍵となりそうです。童謡など繰り返しのある歌なども良いと思われます。
・精神性が大切なお子さんに見えます。まずは親御さんが、この子の健やかな生育を日々願ってよくお祈りしてあげてゆくことで、自然と助けられていくと思います。見えない世界からの助けが多めのお子さんです。
・息子さんは確かにゆっくりした性質も見えます。一方で、活発で、もしかしたらやや聞かん坊のところもあるかもしれません。一人の人間の中に多様性があり、お子さんの性質をよく観察していくことで、何が好きで何が苦手か、さまざまなニュアンスがよくわかっていくと思います。子どもは真っ白に生まれるのではなく、一人一人、それぞれのかけがえのなさと個性を持って生まれることが、インド占星術ではよくわかります。「この子はどんな子なんだろう。どんなことが好きで、どんなことが苦手で、どんなことに特に興味関心を示すのだろう」といった視点でトータルによく見ていると、自ずと息子さんの良さや課題などが見えてくると思います。
・子育ては非常に奥深い取り組みです。一般的な発育の指標は確かにある程度大切ですが、目の前の授かったお子さんの発育に目を凝らし、息子さんの発育のペースをよく見てあげましょう。息子さんの日記などを楽しくつけていくことは有益そうです。親は、子供と一緒に育ちます。子育ては大変でもありますが、共に育っていくかけがえのない機会と思えば、非常に楽しく深みのある取り組みともなります。
・将棋の藤井棋士で一時有名になったモンテッソーリ教育の「敏感期・最適期」といった視点は何かの助けになるかもしれません。
りくさんの、小さい息子さんとのかけがえのない日々が、
ますます豊かで喜びの多いものでありますようお祈り申し上げます。